「形」や「数」の名前を覚えるより大切なこと

4月に入り、体験会にお越しいただく方も増えており、その中には他の幼児教室に通われていた方も多くいらっしゃいます。

ただ、個人的に少し残念なのは、

年中で体験にお越しになったお子さまこの積み木を積むことができず、“4個の積み木を使う”ということを理解できていないお子さまが多いということです。

数の概念でいうと、この積み木の組み合わせが「4」と分かっていなければ、どんなに100までの数を暗唱できていようと「4という数の概念を理解している」とは言い難いです。

そして、この積み木の組み合わせを積み木で再現できなければ、立方体の前の「正方形」の理解ができていない可能性があります。

例えば、正方形を1対1で覚えているような指導をしていると、

このような形だけを「正方形」と認識し、角度が少し変わるだけで、

同じ正方形だと認識できていません。

これだと、名前だけ「四角」とか「正方形」と言えたとしても「以上、終了」です。

むしろ「大人が考える正方形」を子どもに押し付けることによって、子どもの思考の幅を狭める結果にさえなり、このような図形に対する偏見は「柔軟な思考」の妨げにもなり得ます。

例えば、しっかりと具体物に触れて、直角の概念を実感し、教え込まれることなく徐々に脳内に図形を作り上げていく。

そのような過程を、意味のある遊びを伴いながら楽しく理解していければ、図形と数と分けることなく数量感と図形感を養っていければ、それを年少の頃より培っていければ、一番最初に紹介した積み木のかたまりを難なく作れたり、4つと即答できたり、見えない積み木は1と答えられたりするわけです。

年中・年長になってからでも遅いことはありません。もちろん、年少下・年少から始められたお子さまより少し遅れた段階から始められるお子さまも出てきますが、現状を理解した上で取り組めば、数量感も図形感も身につけられれます。

とにかく「名前から覚える」「暗唱が大切」という呪縛を解き放たれることをお勧めしたいです。

「正方形と4歳で言えて、何かその後の人生に得なことがありますか?」

「3歳で100まで暗唱できて、何かその後の人生に得なことがありますか?」

早く気がついた親御さまが、ピグマリオンを始められております。

ピグマリオン学院 麻布十番教室